PSI Vol.19, No1 July 1997 Description pp.3-11.
サイ現象の分類表について
関 英男
The classification table of a psi phenomenon
Hideo Seki
 サイ現象の背後理論はブラック・ボックスの中身のようなもので、完全には解らないものです。特に本会が創立した1976年の頃は皆目不明でした。そこで、ブラック・ボックスをガラガラと振ってみて、内部を想像するように我々が五官に感じる諸現象を系統的に並べてみれば、 少しでも理解できるのではなかろうか、というのが当時の考えでした。それで、内外の図書や雑誌を調べてまず手始めに作ってみた表が1980年「サイ科学」第4巻第3号の表でした。それも手書きの原稿をそのままオフセット印刷したものですが、今日の入会案内書にある大分類・中分類と全く同じです。小分類・細分類になると、今日ではずい分詳しくなっています。
 しかし、当時の役員会で問題になったのは、「サイ科学って一体何だ」と一般の素人に質問されたとき、サイ科学会員はどう答えればよいか、ということだった。これで何回も何回も原案を修正されて今日のような説明になり、定款の目的にも採用されたものです。しかし、それだけでは一般の会員の知識としては不満足だという意見もでましたので、1981年3月20日工作舎から「サイ科学の全貌」という本を発行してもらいました。あれから16年も経過しましたが、内容として別に修正する必要もなくて、ただ新しい現象が落ちているだけのことです。最近品切れになりましたので、第8刷を1997年6月10日に工作舎より出しましたから、書店で入手できる筈です。ただ、物価の関係で100円値上がりし、消費税も上がって結局1995円になりました。書店で人手できないときは加速学園でも取次ぎますが、御来園できない方は送料310円を添えて郵便振替00100-0-538197加速学園宛お送り下されば入手できます。

 さて、分類表は本誌にしばしば増補修正したものが発表され、最近の本誌第18巻第1号の表紙にはマインド・マップという新法でカラー表示形式になりました。これだと一見して分かり易く、しかも入会案内書の表より内容が豊富になってます。今回はそれを考慮に入れて解説します。

 大別しますと、次の三つになります。
    (1)物理的現象  ψ⇒D
    (2)生物的現象  ψ⇒B、C
    (3)心理的現象  ψ⇒A
 これらの中で(1)は、空中から物を叩くような音(ラップ音)が聞こえてくるとか、得体の知れない光の球が飛んでくるという物理現象が、不明の原因ψによって起こるものです。(2)は生命の誕生とか、生物が関係した元素変換のように、ヒトBや動植物Cが不明の原因ψの作用で変化する現象です。また、(3)は不明の原因ψからヒトAの心に情報を与えたり、Aの心理作用がψを媒介にしてB、CあるいはDに作用を及ぼす現象であります。従来の常識より見れば、鉱物は無生物Dであり、心理作用がないように思われていましたが、それは誤りで、従って(1)の現象は当然であります。
 以下、各項目に番号をつけた場合、桁数の大きいものほど細分されたものと思って下さい。最初の数字が1なら上記(1)の分類に入り、2または3なら、それぞれ(2)また(3)の分類下に入るので、以下その説明を略します。

 (1)物理的現象
 11  振動現象 音は空気分子の振動、熱は固体分子の劇しい振動と考えられますが、それを潜在しているψが原因で起こる振動現象です。
 111 :1111〜1113
 1111 ラップ音 心霊科学では霊魂が存在を知らせるために人に音を聞かせるのだといいます。
 1112 話声 意味のある人の声を空中から複数の人の耳に聞こえるようにする場合と、直接聴覚神経を刺戟して特定の一人にしか聞かせない場合とがあります。
 1113 音楽 すべての作曲家についていえないにしても、天才と言われる作曲家の中には、天から音楽が聞こえてきて、それを楽譜にするといわれています。
 112  三次元で発熱するのは物質の燃焼とか、電気火花や抵抗線に流れる電流によるものだが、高次元では普通の人間に感じない宇宙エネルギーがあるので、それがサイ現象で三次元のエネルギーに変換されると、いくらでも奇蹟的な発熱現象がある。
 12 放射現象 上記の熱と、放射現象の一種である所の赤外線を考えると熱源そのものである。最近の分類表では光波としてあるが、本誌第4巻第3号に初めて発表した表では放射現象を中分類にしてあったので、ここで再復帰した。結局、宇宙エネルギーは元々天地創造に使われた放射線ということもできる。2種の宇宙エネ ルギー(以下頻繁に出てくる用語であるから、Cosmic Energyの略としてCEとする)が特殊の媒質層の中で干渉すると、差の放射線は赤外線だけでなく、紫外線も可視光線も発生する。
 121 オーラ 霊格の高い人の頭の周囲からボーッと白い煙のようなものがでているのがそれである。ただ、これは普通の人の眼には見えない。超能力者でも人によって見え方が違う所をみると、多分その人に貯えたCEに差があり、見えるということは、網膜の直前で前記の干渉を起こし、可視光線に変換される程度の差と思われる。また、ピラミッドの先頭部とか、特殊の図形とか、特殊の写真からもオーラは見られる。オーロラとは違うことに御注意願いたい。
 122 霊写真 故人の肖像とか、現実に存在しない者とか、肉眼では認められないのに、写真にだけは写ることがある。
 123 浮遊光球 外国ではBall Lightningといって多数実例が報告されている。頻繁に報告されるので単にBLと書くこともある。光っているから放射現象の分類に入れてみたが、ボールの形をして空中をふわふわ飛んでくる。サイジャーナルN0.239にも報告したように閉め切った部屋の中にも自由に入ってくるし、飛行中の機壁を原形を保ったままスーッと入ったり出たりする。人工の火の玉では絶対に今の所真似ができない。
 124 半客観的幽霊 ある特殊能力の人々だけが見えて、他の一般の人々には見えない幽霊です。しかし、直接目で見えなくても写真には写るとか、高感度オーラメーターでその存在を確認できる場合もこの分類に含めることができます。
 125  気功師の掌からでる気も一種の放射線とみなすことができる。これは広い意味のCEに含まれる波動と考えると、光速をはるかに超えた念波と同様に非常な速さで空間を伝わるが、CEで励振された10-8cm程度の粒子群と考えると、先達よりずっと遅い放射線である。
 126 STAR効果(Storage-Transmission-Amplification-Radiation):録音テープによるオーラの蓄積と再生。大変偉い人や超能力者が演説した録音テープからはオーラが出ていますが、それが静止している場合に出るオーラは割合に弱く、再生時にスピーカーの振動板から強いオーラが出ることが判りました。超能力者の目には、それが白いビームのようになって見えます。
 13 動力現象 高次元のCEが三次元の力に変換される現象。最近の表においては超偶然の一つとして 113力 となってますが、最初の表では中分類に入ってましたので復帰します。
 131 空中浮揚(Levitation) マハリシ総合研究所では、TMシディのコースを終えると、Leviationができるところまで指導してくれます。90%の人は浮揚できます。
 これは、ある程度高度の瞑想に入ると、メンタル体からギマネ波がでるからです。これは、かなり強力な念波で、場合によっては地球全体を粉々にする位の力を持っていますから、悪用すると大変恐ろしいことになります。
 瞑想によってメンタル体が働くと、そこから出る念波が中性子に作用して、それがエネルギーに変わって、体全体を持ち上げるのです。
 中性子の一部が無くなってエネルギーに変わるのですから、目方が減るとお考えになるかも知れませんが、そのご心配はご無用です。
 体重の10の16乗分の1(1億分の1の、さらに1億分の1)の目方の中性子がエネルギーに変われば、50kg程度の体は空中に浮き上がって、しばらくは落ちてきません。
 132 C E モーター(Cosmic Energy Motor)宇宙エネルギー・モーター
 宇宙エネルギーのことをフリー・エネルギーと呼ぶ人がいますが、これは間違っています。
 理由1)この言葉は、違う意味で既存の化学の領域で用いているので、大変な誤解を招きかねません。
 理由2)無料のエネルギーという向きもありますが、これは勿体なく不遜な言い分で、宇宙創造神からの貴重な贈り物であることを肝に銘じなければなりません。
 あくまでも、宇宙エネルギーという言葉で通すべきでしょう。
 宇宙エネルギーを用いれば、全く化石燃料を使わずにモーターを回すことができますし、原子力発電などといって騒ぐ必要もなくなります。
 UFOは、宇宙エネルギーで飛びますから、燃料などは積む必要はありません。
 CEモーターには、いろいろな例があります。その先覚者はニコラ・テスラです。米国ではEMAモーターが最初に発表されましたが、ある方面からの妨害で未だに公式利用に至っていません。
 133 ケーブル・デテクター 土中に埋もれたケーブルの位置や水道管の位置を地上で探すのに、直角に折り曲げた針金を使います。ケーブルや水道管より出る非常に弱いCEが針金に力を作用して動かすのです。
 また、地下の水脈を探すのに木の枝を使うこともあります。
 14 物質化:141〜145
 141 天地創造 三次元世界に限定した理論ではビッグバンも考えられようが、高次元を含めて総合的に考えると、ビッグバンという説は成立たない。総合的に判断すると、創造主は宇宙のセンターで構想を練り、極めて高周波で強力で複雑なCEを周囲に放射され、多種類のクオークに作用して物質化を進め、素粒子より原子、原子より分子、分子より生命や無生物を構成された。無生物は多数の岩石となり、それぞれ大小の星を形成し、そこには巧妙な方法でセンターよりの遠近にかかわらず適温としてすべて生命が住める環境としてある。しかも、各星は無生物でも想念を宿す機能を与えられ、格づけもされている。
 142 客観的幽霊 物質化霊は現世の人間と同じ肉体をもったように見える幽霊で、動作も生きてるように見え、話も尤もらしく語る。これは霊媒の体から出るエクトプラズムという物質で作られるもので、誰の目にも見え、誰の耳にも聞こえる。用件が済むと、エクトプラズムは元の霊媒の体にもどり、体重も元のようになる。
 143 神隠し 人がある場所で消えて、他の場所で現れる現象をいう。心霊科学協会の解説書によると、その機構はまだ不明だといわれているが、筆者は、これを原子、分子レベルのバイブレーションではないかと考えている。生前のババジが会いたくない人が来るとパッと姿を消すといわれているので、多分に精神的修業の成果と見られる。
 144 瞬間移動(テレポーテーション)言葉は遠うが実際には143と同じ現象のようである。1988年7月3日(日)カナダのマゴッチさんはナイヤガラ上空のUFO母船に、閉め切った車から瞬間移動をしたというので、筆者が質問した所、三次元の自分を一点一点細分してスキャンニング情報を非常に短い時間、1秒の何万分の1以内、に母船に伝送し、復旧するので瞬間死の感じと話してくれた。
 145 金粉降下 新興宗教の教祖が亡くなった祝典(お葬式ではなく)で、天から金粉が降って来るのを見たことがあります。本当の金であったり真鍮の粉であったりするそうです。ある程度高い周波数のエネルギーがクォークに作用すると、物質化する可能性があるのですね。
 シャフィカ・カラグラさんの「Breakthrough to Creativities」という本によると、南米のマヤ文明人は、鉱山は神聖なものとして一切手を付けず、太陽光線から金を採って使っていたといいます。
 しかし、これは厳密にいうと誤りで、太陽からは光や熱が出ているのではなく、宇宙エネルギーが送られて来るのですね。
 これがクォークに作用して金粉や金塊ができていたのでしょう。マヤ人は、この技術を知っていたのでしょう。
  「昔の錬金術は迷信であって、科学ではない」として、棄てられてしまいましたが、実は昔は金を創っていたのです。
 日本の物理学者の最高峰といわれる故長岡半太郎氏が、「水銀から金をつくる」話をしていたのですが、そんなものではなく、無から金を創ることが可能なのですね。
 今の物理学では知られていない宇宙エネルギーを使うからこそ、可能になります。

 (2)生物的現象:ほとんどの場合、この現象は心霊科学の領域で扱われています。
 21 生命:211〜213
 211 生命誕生:これは大変不思議なことと思われていますが、宇宙創造の神様が発射される宇宙エネルギーによって真空中のクォークのイロイロなモノが動かされて、そこに新たに生命が誕生するのです。
 ダーウィンは、生命が自然に発生としたとして進化論を展開していますが、実際はそうではありません。
 宇宙エネルギーがクォークを現実の生命に変え、それが進化するようにDNAに書き込まれているのが、基本的な生命誕生のメカニズムです。
 ルコント・ヂュ・ヌーイ(Pierre Lecomte du Notiy)はかれの著書「人間の運命」の中で、簡単な蛋白質であっても毎秒5×1014回振って一個の分子が得られるまでの年数は10244億年かかる計算だと述べ、地球が誕生して100億年も経過していないことを考えると、到底生命が自然にできた等とはいえない、と結論しています。
 212 進化:現在の自然科学が人間は猿から進化したとしているのは誤りで、宇宙創造の神が今までに創った生命を次第に改善して来たのです。
 ですから、自然に生命が進化して来たのではなく、宇宙創造神が特別の意図をもって新しい生命の働きを付け加えて来たのが、正しい進化論といえましょう。
 したがって、人間は猿から進化したのではなく、猿とは異なった系統であり、異なった能力を持って生まれて来ました。
 213 B T A :Biological Transformation of Atoms; 生物学的元素変換 フランスのケルブランが発見しました。
 彼は、父親の養鶏場で、鶏がカルシウム飼料を全く摂取しないのに、チャンと殼(カルシウム)のついた卵を産むことに疑問を抱きました。そして、体の中で他の元素をカルシウムに変換させているのだと考えて、裏付け実験に着手したのです。
 このことを知った京都大学の小牧久時農学博士が、酵母菌や乳酸菌のような微生物を使って一つの元素から他の元素に変換する追試確認して、フランスの学会誌に論文を発表しました。
 この功績により、ケルブランと小牧博士は共にノーベル賞候補に上がったこともあります。
 22 : エクトプラズム 知能とエネルギーをもった生命物質に対して、フランス人リシェ(Charles Richet)が命名した。
 221 降霊会出席者の体重増減:142「客観的幽霊」の項参照
 222 霊魂の目方:ドイツの医師が、患者が生きている状態から死んだ状態に移る時の体重変化を測定したところ、死んだ瞬間に体重が数十グラム減ったことが認められました。その医師は、これが霊魂の目方だと主張しました。しかし、この点に関しては議論の余地があります。
 223 体重支持:人体からでるエクトプラズマは硬質化すると、体重を支持して、薄暗い所では、あたかも空中に浮かんでるように見えることもある。
 23 サイ的治療:薬物や西洋医術に頼らない病気の治療である。
 231 ルールドの水(Spring Water of Lourdes):南フランスのピレネー山脈の北麓の田舎町ルールドの泉から出る水を飲むと万病を癒すという噂が1858年以来全世界に広まり、100年間に1億の巡礼者が訪れた。病弱のベルナデッタ・スービルーという少女は上記泉のある洞窟の入口で聖母マリアの姿を何回も見て、泉の存在を教えられた。この水は病を癒す高い振動数のCEを発生していた。
 232 憑依霊:病気の大半は邪神・邪霊の憑依によるものであるから、これを追払うための除霊操作をするか、これに訓戒を与えて浄霊すれば治癒されることがある。
 2321 除霊 邪神・邪霊は人間の心の隙を素早く知り、瞬間に入り込むが、そのままにしておくと仲々離れないので病気も治らない。この場合、邪神・邪霊の嫌がる特殊のサイ科学的方法、例えば強力な気エネルギーの照射とか、宗数的な祈り等によって除去することができる。
 2322 浄霊 ある種の超能力者は邪神・邪霊を病人から浄霊させて直接対談ができるので、條理を盡して訓戒すると、割合素直に退散する。そして、病人を離れて他人に迷惑をかけなくなるので浄霊の効果が現れる。
 233 鍼灸(Acupuncture):体表には1000個に近い経穴がある。これをつぼともいう。肉眼には見えないが、つぼの周囲の皮膚抵抗は他の部分に比べて100分の1程度低いので電気測定ですぐ分かる。これらのつぼから経絡を通って内蔵に達する。内蔵に病気があると、特殊能力者は診断で判明するから、該当するつぼから電気針で刺戟したり、気のエネルギーを注入したりして治療する。
 234 気功(Qi Gong):病気の治療には、取り憑いている邪霊を取り除いてやればよいのですが、そのためには特別な宇宙エネルギーを使います。特別な宇宙エネルギーは相当の修行を積むと、左右の手のひらから放射できるようになります。中には指一本の先端よりだせる気功師もあります。中国の気功は、この原理を利用した典型的な例です。日本でも病気を治したり、さらに健康になったりするために、気功が盛んに利用されるようになりました。
 235 洗心:心をキレイにすることで、多くの倫理学者が発表しているものとは違って、創造主が直接自動書記を通じて教えて下さった極めて簡単な言葉があります。
〔常の心〕 七項目:
  強く(己に)、正しく、明るく、我を折り、よろしからぬ欲を棄て、皆仲良く相和して、感謝の生活をなせ。
〔御法度の心〕 十四項目:
  憎しみ、ねたみ、そねみ、羨み、呪い、怒り、不平、不満、疑い、迷い、心配心、咎めの心、いらいらする心、せかせかする心を起こしてはならぬ。
 この簡単な項目を守ったか、守らなかったかによって、病気の消滅だけでなく、その人の運命に非常に大きな差が生まれます。
〔守った人〕 病気や災難が一切なくなります。
〔守らなかった人〕どれか一部分を守り損なった人には、たとえば、特別な病気によって警告がなされます。これを、神様からのメッセージと言います。逆にこのことを理解していれば、手術や薬品に頼らないで、病気を治す事ができるということにもなります。
 236 瞑想(Meditation):支離滅裂な思考から離脱し、一定の焦点に絞って集中した、一心不乱の思考持続によって達成された高い意識状態を獲得するために、相当時間を費やして行われる精神的修行である。ここに焦点というのは、指導者によって与えられるマントラ、マンダラ、ヤントラ、祈りのガラス玉、音楽、注視品、聖人、呪文等を指している。仏教では瞑想といわず、座禅という。その昔達磨大師はインドより中国にきて面壁九年の座禅を教えた。
 237 腕振り運動 インドより中国に渡って座禅による仏教を伝えた達磨大師が教えた方法で、根気さえあれば万病を治します。詳細は本誌vo1.3,N0.3,1979を読んで頂きたいが、一例だけ示すと、腕振りを毎日朝2000回、午後2000回、夜2000回、連続5ケ月繰返すと、肺癌が完治するといいます。その他、肝臓病、眼病および半身不随に至るまで、あらゆる病気に効果があるといいます。
 238 生物学的帰還(B F B : Bio-feed-back):人間は、自分の内蔵などを自分の意志でコントロールすることは、できません(たとえば、心臓の鼓動の速さを調節したりするようなこと)。
 これを可能にするのがBFBで、自分の体の情報を計器を通じて知ることによって制御し、逆に、自分で自分の体の特定の部分をリラックスできるようにするという心理療法です。
 *レイノー病(Reynaud):皮膚の温度がどんどん下がり、最後には腐ってしまう病気です。皮膚の温度をメーターに表示できるようにしておいて、心の中で「温度よ、上がれ、上がれ」と念ずると、ちゃんと、温度が上がってくれ、しまいには温度計を外しても皮膚の温度が下がらなくなります。
 *BFB発見の動機:カルフォルニア大学のジョー・カミヤ(日系二世)氏が、脳波計を見ながら「脳波をアルファ波にしたい」と思っていると、本当にそうなったのがキッカケになりました。
 現在、コロラド大学にBFB研究協会の本部があり、全米で何千人もの医師がBFBを利用して、偏頭痛や胃や内蔵などの治療を行っています。
 239 オーラ・コイル(Aura Coi1):細いエナメル線でコイルを作り、それを振るだけであらゆる病気が治ります。
 24 輪廻(Metempsychosis):肉体の死んだ直後に他の肉体に魂が再生すること
 25 魂の再生(Reincarnation):上と多少のニュアンスが違い、肉体の死によって生命力は失われず、生命力が完成するまで何百回でも地上で再生を繰返し、エーテル世界(四次元)で生き続けるという理論のこと。
 251 証拠の印 腕などにある文字等の印(しるし)の抱(あざ)をもって生まれてきて、生れ変りの証拠となること
 252 奇形 生れ変りの証拠として肉体の一部に奇形が現われることがある。例えば、耳の形が蝸牛(カタツムリ)そっくりだったという実例が洋の東西を問わずにある。
 253 体外離脱(OOBE=Out of the Body Experiences):輪廻とか転生は魂が肉体の死後別の肉体に移る現象であるが、これは生きたまま、魂だけが肉体を離れ、何千キロと遠く離れた所まで行ってまたもとの肉体にもどる現象である。
 この場合には、抜け出した霊魂と生きている自分の霊魂との間には目に見えない細い糸で繋がっていると言われています。
 肉体から霊魂が抜け出して、遠くまで行ってモノゴトを調べて帰って来るというこの現象を、現在の多くの人が経験しています。

 (3)心理的現象:ほとんどの場合、この現象は超心理学の領域で扱われています。
 31 サイ情報 : ψ⇔A
 311 暗示(Suggestion):ブルガリアのロザノフ博士によると、暗示に間する定義は世界中の文献から27種も見つかったという。
 ロザノフの提案した暗示の定義:「暗示とは、常に存在する通信の一要因であり、主として超意識の精神活動を通して、人間のもつ機能の未開発能力を開発する条件を創造できるものである」
 暗示には二つの意味がある。一つは催眠術のように、観念のもつ影響力を受け手側の無批評のうちに受容させるもの。他の一つは、命令を直接言わないで、間接にほのめかす程度に言う暗示である。
 3111 催眠術 特殊の暗示テクニックにより、人をトランス(催眠状態)へ誘導して、被術者に超常的な特異体験を行わせるものである。
 3112 暗示学習(Suggestopedia):ロザノフが開発した加速教育法であって、催眠術のようにトランスに誘導しないで、効果的な音楽をバックに流しながら、リラックスと集中をして潜在意識に授業内容を植えつけようとする技法である。
 3113 ピグマリオン効果(Pigmalion Effect):ハーバード大学のローゼンタール博士が1968年来研究を続けてきた現象で、教師の生徒に対する期待感が無言のうちに生徒の学業成績に好影響を及ぼすというものである。
 3114 自己暗示 自分に言いきかせて自信をつけることを反復すると、案外強力な作用になって好結果を生む反面、常識的な観念が自己暗示になっている場合は学習の妨げになることもあるので、それを排除して学習効果を上げることもある。また、特殊の自己暗示は自己催眠にも接がるので、注意が必要である。
 312 天啓(Revelation):目に見えない人間の大脳は、七つの微妙な層から成り立っており、筆者はこれを「七念層」と呼んでいます。アンタカラーナが発速した人は、「七念層」に入って来た天からの言葉・教えを顕在意識に伝え、移し替えることができるのです。
 普通の人が察知できないこの天の声を知り得た人は、昔から「悟りを開いた」とか「天啓を受けた」と言われて来ました。
 313 憑依(Obsession):現在のサイ科学の知識では確かな機構は判明しないが、本人の所有する七念層が直接サイ情報を受けるのでなく、本人とは別のサイ情報系が本人に宿って作用する現象です。
 3131 自動書記 本人の意志とは別の力で筆が自動的に動いて、文字や図形を描く現象をいう。
 3132 異言 本人の意志とは無関係に言葉を発する現象である。多分、サイ情報系は発生神経系に作用して話させるのであろう。
 3133 言動 主に神道系の行事で、精神を統一するにつれて自然に身体が振動したり、移動したりする現象です。一種の神憑りである。
 3134 多重人格 一人の人間に複数のサイ情報系が憑依する場合の現象である。ある場合はAのサイ情報系が本人の行動を支配し、別の場合にはBのサイ情報系が支配するので、全く別人のような思想と行動をとるようになる。
 314 主観的幽霊 この場合は本人だけにしか見えない幽霊のことをいう。なぜなら、幽霊は自分の姿を空間に現わすのではなく、自分の出す霊波を直接本人の視聴覚神経に作用させるので、他人には到達しないわけである。
 315 E. T.(1.Extraterrestrial; 2. Elotional Telepathy):第1の意味は“地球外の”という形容詞であるから、これにvisitorをつけるとUFOに搭乗して地球を訪問した者という意味になる。かれらは直接面接またはテレパシー等によってサイ情報を与えてくれる。第2の意味は感情テレパシーと言って、二人の人間の間で、ムード感、病気あるいは意識態度等を距離の遠近に関係なく同時に感じとる現象をいう。
 32 超感覚知覚(ESP=Extrasensory Perception):テレパシー、予知および透視に対してJ. B. Rheine(ライン博士)が命名した術語です。
 321 テレパシー(Telepathy):F. W. H. Myers(1843-1901)の命名による術語で、ギリシヤ語のteleは遠距離を意味し、pathosは感覚を意味する。現に生存する人同士間の意志疎通または一方が死者の場合の意志疎通も含む。生存する者は念波により、死者は霊波によってテレパシーを行うが、波の性質は同じで、光速をはるかに超える。
 3211 対人テレパシー:A⇔B
 3212 バクスター効果:A⇔C、バクスター(Cleve Backster)が1968年に発表した現象で、植物が人間の心を読むことである。また、植物と対話できる能力者もあることも分かってきた。
 3213 視覚テレパシー(visual Telepathy):英国生れの米国人ティモシー・ワイリー(Tilx)thyWyllie)は1984年に海豚(イルカ)達はテレパシー能力を示すためにイメージを送ってくれることを発見しました。かれは水に入って、後頭部にそのイメージを投影しました。イルカ達は情報を貝殻にホログラムの形で記録し、他のイルカは特別の音波を貝殻に送って情報を取出すという。
 322 予知(Precognition):合理的な推論では知り得ないような未来事象を認識することである。三次元の世界だけで考えると、これは不合理なことである。しかし、高次元の世界も含めて考慮し、森羅万象がまず高次元で起こり続いて次第に低次元で発現することを知ると、三次元で未来と見えても、高次元では過去の事象であるから、必ずしも予知は不合理と言えなくなる。
 3221  古代中国で始められた占いの方法で、篁竹6本で陰陽の卦を求め、26=64通り結果を見て判断する。原典は中国で紀元前九世紀頃出版された易経に由来している。
 3222 亀卜 亀の甲を焼いたときに生じた亀裂の形によって吉凶を判断する方法。
 3223 バイブル占(Bibliomancy)占う内容をよく心の中に思い浮かべながら、主として聖書を用いて、無作為にページを開き、たまたま注目した文章を呼んで教えを受ける。
 3224 カード占(Cartomancy) タロット・カード(18枚)、あるいはトランプ・カード(55枚)を使い、それぞれのカードに意味をもたせ、念入りに切って配列したり、一組のカードの中から無作為に一枚を抜きとったりして判断する。
 3225 フーチ・パターン 上がN、下がSになるような棒磁石に紐または鎖をつけ、振子のように指で上をもって、回転が右廻り(陽)か、左廻り(陰)かによって占う方法である。この場合を含め、以上3221〜3225何れの場合でも、目に見えない高次元の指導者が援助していることを念頭において操作する必要がある。
 323 透視(Clairvoyance) 普通の五感では知覚できないような事象あるは事物を知覚することをいう。それは密封された容器のこともあろうし、あまりに遠いこともあろうし、あまりに微小な物もあろう。
 3231 密封容器透視 手も触れないで、容器内の物を当てること。
 3232 遠方透視(Remote viewing):自動車でなければ行けないほど遠方の建物などを透視すること。詳細については、本誌1979年vol.3, No.3およびサイジャーナルNo.235を御参照下さい。
 3233 μ ψ(Micro Psi ):マイクロ・サイという命名は1980年フィリップスによるもので、特殊超能力者は原子の微細構造を見て、電子の数まで当てるという。詳細についてはJournalof Scientific Exploration誌の1995年vol. 9, No.4に発表された記事の要点を筆者がサイジャーナルNo.232に紹介したので、それを御参照下さい。
 324 後知(Retro-cognition):常識では知り得ないような過去の出来事を的確に認知することです。  オランダのクロアゼト氏が来日して、テレビ番組に出演、行方不明の子供のことを聞かれて千葉の湖畔に死体となって横たわっていると回答しました。すぐに現場を調べてみると、指摘通りの場所で遺体が発見されました。  警察が科学一辺倒になっている日本ではあり得ないことですが、オランダ警察では同氏の協力を得て、数多くの犯罪を解決しています。
 例えば、容疑者が持っていた財布が何処で盗んで来たのかということなど、見事に当ててしまいます。同氏が、財布の周りにできているアストラル体、メンタル体、コーザル体といった層から出ている念波を読み取ることができるからなのでしょう。
 33 念力(PK=Psycho Kinesis):A⇔ψ⇔B,C,D
 人間Aの想念が他の人B、他の生物C、あるいは無生物Dに影響を与える現象をいう。以下の説明に出てくるPKMTやPKLT等の記号もライン博士の提案である。
 331 エネルギー効果 人間の見えない脳からでる念波がエネルギー化して発生する様々な現象。
 3311 PKMT(P K on Moving Things):ライン博士の考案したPK実験は、サイコロを高い所から自然に落下させ、何の外力も加えなければ中央の線から左右にころげて静止する位置は統計的に対称になるように構成してある。そこへ念波を送って静止位置を統計的に非対称にできるものか、どうかを実験した。その結果念力の影響があるとの結論に達した。
 ハーコン・フォワード(Harkon Forward、スエーデンからライン博士の研究室への留学生)の実験……20年間何十万回もサイコロの材質等を変えて実験しました。被験者(Subject)が、どちらか一方に落ちることを念ずると、その側に落ちる確率が増すのです。サイコロの表面にアルミニウムを薄く塗ってみたり、銀箔で覆ってみたり、放射性物質を塗ってみたり、様々な条件で実験を繰り返した結果、念力の影響が確かにあることを証明してみせました。
 筆者は1976年年12月18日発行のサイジャーナル第12号でハーコン・フォワードの研究大要を、翌1977年発行の本誌第1巻第3号では詳細に紹介しました。その上、この報告の始めに御披露した拙著「サイ科学の全貌」でもp.191-204に解説してあるので御覧下さい。
 3312 PKST(P K on Stationary Things):静止物体に対する念力の現象としては、香炉の引寄せとかスプーン曲げ等があります。足立育朗著「波動の法則」p.154によれば、スプーン曲げに関係する念波はギマネ波(約1022Hz)で、この念波は中性子、陽子および電子を、より微粒子のクォークに分解して解体する役割をもっているということです。
 332 情報を伴うエネルギー効果:CEのすべてにエネルギーと情報は共存するが、情報の効果が特別に著しいものを別項目に分類しました。
 3321 念写(Thoughtgraphy):これはPKSTの一種とみなされます。精神統一してカメラに向かって写したい人の像を思い浮かべて念ずると、シャッターを切らなくてもフィルムに写る現象です。 1910年わが福来友吉博士が発見、世界に発表されました。
 3322 キルリアン写真(Kirlian Photography):暗室または暗箱の中で、人体または人体の一部を対地極とし、他の電極板との間にパルスで変調した高圧・高周波電圧をかけると、写真フィルムに図形が写り、これで人間の生理・心理状態が判断できます。創始者は1891年のニコラ・テスラですが、1940年以来30年以上に亘り、キルリアン夫妻が研究したのでこの名がついたのです。これも、PKSTとみなされます。
 3323 バクスター効果(Backster Effect):PKLTの一種。 Dr.Cleve Backsterが1966年に、植物が人間の感情を読取ることを発見しました。しかし、植物の栽培に従事した多くの専門家の間では、どんな植物でも愛情を注げば生育がよいことを、もっと昔から知っていました。
 3324 プレシズモグラフ(Plethysmograph):これは指の血流を測る100年以上も昔から医学の方で使われてきた道具に過ぎないが、1970年代にニュージャージーエ業大学のダグラス・ディーン教授が、これを使って、遠くから想念の影響で指の血管が収縮することを発見しました。
 PSI Vol.19, No1 July 1997 cover

表 紙 説 明

 サイ現象の分類をマインド・マップの形式にしたものです。昨年のサイ科学の表紙にも使用しましたが、あれから多少修正しました。そして、分類表に含まれているすべての項目について本誌上で解説したのは今回が初めてです。解説をお読みになってから、マインド・マップを見、マインド・マップを見てから解説を読んだり、を繰り返して下さると、何かサイ現象の背後にあるものが幽かに見えてくるのではないかと思います。稀に、バクスター効果のように二ヶ所に書かれる場合もありますが、これは見方によって二つの側面をもつものとして解釈して下さ い。(図はクリックで拡大します。)

表紙     表紙裏
表紙裏

The museum of kokoro science
PSIJ