例会詳細
11月本部例会
日時 平成19年11月10日(土)午後1:30〜5:00
会場 北とぴあ7階701会議室
交通 JR京浜東北線王子駅下車徒歩2分
 ホーム最北端の階段を下り改札口を出てすぐ見える高層ビル
会費 会員 2000円(含当日入会申込者) 一般 3000円

講演 脈波のカオス解析による現代の「脈診」
講師 苗鉄軍氏(ミャオ ティエジュン)
 混沌事象の中に秩序があるという全く新しい科学の考え方が「カオス」です。相対論、量子論に続く今世紀最大の発見といわれます。最近の研究によると、人間自身が複雑系(カオス)であり、単純ではない。健康な人体はカオスに満ちており、カオスの程度によって健康の度合が推定出来るといいいます。
 我々は近赤外線を使ってヘモグロビンの反射率から血流量を測定し、簡易に指先から得られる脈波は決定論カオスであることが判明し、指先脈波カオス解析によって生体状態を判断する新しい診断理論を構築できました。これは優れた漢方医の脈診と同じ手法なのです.
 今回は、カオスとは何か、生体とカオスの関係、指尖脈波のカオスが造るカオテックアトラクターとサイ現象の関係等、について初歩的に紹介致します。更に検討として、中国で昔からある脈診は人体における気の五行運動を推測する「堪」のことです。
 指先から得られる脈波時系列データのカオス解析することで、客観かつ科学的に中医脈診の「脈象」を照合すると同時に、体の中に流れる「気」の乱流(混沌事象)を可視化できるようになります。
 苗鉄軍氏は吉林大学時代、中国のサイ科学である「人体科学」に大いに興味をもたれ、佐々木茂美先生の指導を受けるべく来日され、電気通信大学で博士号をとられました。「カオス」は現代の自然科学の先端部門ですが、生体現象と大きなつながりがあり、サイ科学との関係性も深いところです。当日は苗氏の発明した「指先脈波カオス解析装置」も持参されて、参加者の何人かを測定、診断する予定です。

苗鉄軍氏のプロフィール
 工学博士、(株)CCI開発部長、日本サイ科学学会理事。
1996年に吉林大学理論物理学M・S。1995年に電気通信大学人間工学Ph・D。カオスと複雑系の手法を用いて、心身状態の同定および目的制御する技術を研究し、新しいカオスゆらぎの「道」を提案し、医学、人間工学、心理学への応用研究を進んでいます。柔軟人間工学を提唱し、多数の論文と論述がある。去年と今年2年連続国際IEEE大会に特別講演として招待された。

詳しい模様は会報サイジャーナル上で報告しています
←前回 開催記録 次回→

Copyright(C)2007 PSIJ
top