PSI Vol.5, No.2 November 1980 Suggestopedia special number-An article pp.19-22.
シルバ・マインド・コントロールと加速学習
山田孝男*

§1 創始者ホセ・シルバ(José Silva)のこと
 歴史上の画期的な発明・発見は、異なった場所に時を同じくしてあらわれることが多い。ロザノフ博士のサジェストロジー、ケイセド(Caycedo)博士のソフロロジー(Sophrology)は、まさにこの例で、場所は異なるものの、1960年代の同じ時期にほとんど同じ原理によるシステムを完成させた。
 しかし、私はこの例にもう一つシルバ・マインド・コントロールをつけ加えたいと思う。創始者のホセ・シルバ氏は、メキシコ系のアメリカ人で、1914年8月11日、テキサス州のラレド市に生まれた。彼が4才の時父親が亡くなり、そのため少年時代は、弟や姉のめんどうを見ながら、靴みがきや新聞売りをして勉強した。したがって、ロザノフ博士やケイセド博士と違うところは、世紀の学校教育を全然受けていない点である。このような教育上のハンディキャップがあったにもかかわらず、ホセ・シルバは、15才の時に独学で覚えたラジオ修理技術をもとにして、商売を始めるようになった。そして後に、ラレド短期大学で電子工学の講師をつとめ、大学の電子工学研究所を創設するために働いたりしている。…
*SMC講師
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