PSI Vol.2 ,No1 September 1977 Special description pp.15-27.
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特別解説 教育革命! サジェストロジー - 学習50倍加速法 -
関英男
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はじめに
(資料入手方法の記載)
筆者をふくめて、自由諸国がはじめてサジェストロジーを知ったのはオストランダーとシュローダー両女史による。
Psychic Discoveries behind the Iron Cartain,1970 Prentice Hall をよんでからであり、邦訳はタマ出版、「ソ連圏の四次元科学」(下)p.153-162の記事によるものであった。
その後、ハワイ大学日本語学科主任で心理学者の贅川教授からの御手紙で、1975年5月5日にはMid-Pacific Auditorium で、5月6日には、Leeward Community College Theater でハワイ大学Conference Center の協賛の下に、ブルガリヤからロザノフ博士、アメリカからフィリポフ博士を招いて、Suggestology の入門講座が開催された旨の情報を得た。
もともとサジェストロジーの創始者はDr. Georgi Lozanov (ロザノフ博士)である。もう一人の講師Dr.Elizabeth Philipov(フィリポフ博士)はロスアンゼルス・ペパーダイン大学の心理学助教授であるとともに。同学サジェストロジー研究班長でもある。かの女はサジェストロジーに関する西側の先駆者でもある。贅川教授からは上記両名の方々に直接依頼したら何か資料を得られるのではないかと勧告された。それに従って文書依頼をしてみたが、梨のつぶてであった。たまたま、1976年5月ロスアンゼルスに橋本博士が招聘された機会に、フィリポフ博士と会見を依頼したが、結果は何の情報も得られなかった。
ちょうどその頃、サンケイ新聞モスクワ特派員の報告が「即製外国語教室」というテーマで4月10日(土)の夕刊に報告された。それによると、4週間、70時間で英語やフランス語をマスターでき、4年後のオリンピックに多数の通訳を養成する予定であるという。この語学教室を指導しているのは、精神科医のアレクセイ・グロスマン博士で、4年前にブルガリヤからハリコフへ来たロザノフ博士から指導を受けたのである。要するに、音楽と光を利用してリラックスさせ、演劇や朗読をして無意識のうちに1ヶ月2000語くらいの単語を覚えてしまうということである。
1977年7月6日から8日にかけては、ミネソタ州Winona State University で Don Schuster の司会によりサジェストロジー入門講座が開催されている。
以下、筆者は前記#10から#14までの5編の論文を全部読んで十分消化した上で、多少の私見も加えながら一本の解説としてできるだけ詳細にのべることにする。