PSI Vol.24, No1 December 2002 Postscript
 編集後記
 編集委員会における査読を経て、今回は、9編の論文等を本論文集に掲載する事になりました。何れも粒よりの、充実した内容を含んだ論文であり、「サイ科学」誌として、誠に喜ばしいことであります。サイ科学の基礎を支える為に、本誌に論文等を投稿された諸先生方に対して、厚くお礼を申しあげます。
 七田屏顧問の総説論文は、右脳の情報伝達機能を訓練する事により、波動速読が可能であることを実証し、さらにこの分野の世界の現状をも踏まえて、解説・総説したものであります。これは、サイ科学の超常能力者訓練法の立場からも重要な示唆をふくんでおり、今までになく、重要な論文であると思います。
 山田孝男理事の講演論文は、階層を持つ生体エネルギーの解釈と、それに関する情報伝達の方法・内容を推定したものであります。自ら行った変成意識状態下でのイメージ、教育訓練指導・実施結果から得られたイメージ等から導かれた仮説を述べたものであり、貴重な内容を含んでいると思います。
 金子輝夫理事の資料論文は、サイ能力をお持ちの現職西洋医師が、自らが被験者となって、見事な念力実験を実施した場合の実験報告であり、この論文も肯重であり、歴史に残るものであると考えております。
 高橋顕彦氏の論文は、自らが仮定した外気の素粒子モデルによって、佐々木らの念力としてのメタル・ベンデングの実験結果を、都合良く、理論的に説明・解釈出来る事を示しかものであり、これも今までになく、貴重な論文であります。
 サイ現象については、いまだに真贋論争があります。この理由の最大のものとして、サイ現象には再現性が成立し難い。したがって科学とは言い難い、と言われております。科学が成立する3次元時空では、確かに再現性や因果律や客観性は成立しておりますが、別の次元(ミクロの真空や素粒子の世界)では、それらは成立し難いとも言われております。実験結果としてのサイ現象は断層や磁気、放射線、季節や気温、意識等の環境の影響を大きく受けておりますが、この種の実験も数が少なく、不満足な状態であります。中でも最大の問題は、サイ現象が時間や空間の枠祖みに依存し難い、つまり、距離や時間の長短にはあまり影響されないと言う点であります。 これは、ことによると、サイが別次元や素粒子である事に関係する為であるかもしれません(S.S.)。

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