PSI Vol.19, No1 July 1997 Postscript
 編集後記
 創立満20周年の行事をやったのがついこの間のような気がしているが、あれからもう1年たって6月に総会が行われた。
 「サイ科学」の発行も気にしながら7月半ばに校正できるようになった。アンケートによると「サイ科学」はつまらない、という御意見は尤もで、それを多少でも和らげる意味で「解説」記事を入れることにした。これはどこの学会でも事情は同じようである。大きな学会になると、論文だけは別扱いにし、専門別にして、各自希望の専門誌を配布し、一般会員向けには解説記事を沢山集めた計画編集をしている。これには多額の予算を伴うので大きな学会てはそれが可能なわけである。そこが小さい学会の泣き所である。偶然にも研究論文に面白いものばかり揃えばよいが、そんなことはあり得ない。その点新入会員の方に御理解願いたい。しかし、反省してみると、本会が創立した頃は「サイ現象」の成因について皆目見当がつかなかったが、20年以上を経過した今日、それが分かったといえないまでも、とにかく分かる方向に進んできたということはできる。これも辛抱のお蔭である。
 海外文献抄録に関しては窪田先生が大変力を入れて下さり、卯辰さんが組織的な委員会の幹事になられてから今回初めて原稿を頂戴することになった。御努力に対してここに敬意を表し、御礼を申し上げる次第である。

The museum of kokoro science
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