PSI Vol.10, No2 July 1988 Postscript
 編集後記
 今年初頭に「サイ科学論文集Jvol.10,N0.1を発行したと思ったら、いつの間にか暑い夏になってしまった。
 鹿児島工業高等専門の中尾文俊先生より早くから論文を頂いていたが、その後さっぱりなので、覚悟をきめ、これ一編と沢山の新刊紹介で発行しようと思っていた。所がばたばたと後の2編が決まった。佐々木先生の論文は匂いで脳波がアルフアになるという珍らしいもので、画期的な発見である。先生は編集委員でもあるので、訂正もごくわずかしか必要としなかった。
 裏話になるが、それからが奇蹟の連続であった。最近ある事情で加速教育研究会事務所が御承知の場所に新設されることになった。岩本ビルという新しいビルの4階の一室には国際気功協会と同居することになった。この協会の副会長である于永昌先生は中国でも第一級の気功師範というわけである。しかも、筆者が于先生に初対面したのは今年の5月22日である。そして伺った話によると、現在ほとんどの鍼灸術師は経穴の開く時刻と閉じている時刻とは、各経穴によって大差あることを承知していながら、これを活用している者はほとんどいないという。いわんや、日本ではこの事実を知らない鍼灸術師すらあるということである。それは多分、経穴の開閉の時刻を割りだす複雑な法則にあるのではないか。于先生は先祖伝来の技法を学び、それをさらに発展して分かり易い法則を発見された。それをぜひ権威ある雑誌に発表したい、と筆者に申しでられたのである。しかし、日本にきて、まだ日が浅いので、原論文は中国語で書かれたので、多忙な筆者にとっても滅多にできることではないが、何分、論文の内容が大変重要で画期的なものであるだけに、新しい事務所において、原著者および訳者(相素貞女史)と一緒に集合して内容の検討をした結果が今回の論文となった次第である。
 新刊紹介の記事は比較的自由であるから、編集後記に書くべきことまでも書いてある。ゲラーの著書はロンドンより直接取寄せたものであり、ベール夫妻の水晶論はサンフランシスコの書店で偶然発見して、帰国の道中読んだものである。「水晶のかかわり」という書物の参考文献の中にカラグラ博士の「カーテンの彼方より一高次元情報」を引用してあった。カラグラ著書の新刊紹介は本誌vol.8、No1にあるので、再確認願いたい。ここではただ「水晶のかかわり」の著者が高次元にかかわりのある御夫妻であることをのべたかっただけのことである。

The museum of kokoro science
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