PSI Vol.3, No3 March 1979 Foreword pp1.
 巻頭言

宮内氏死後存在の確証をつかむ
ー 科学的手法第一及第二による ー

日本念写協会代表幹事 宮 内 力*

 PS研究の最終の目的はいろいろ考えられるであろうが、結局人間にとってその死後は存在するものであろうか、或はその生は一回限りの非反転性のものであるのかに対し、結着をつける、あるいはそこ迄ゆかなくても、ある手がかりを得るということがその目的のように思える。それは今迄科学的術式によっては勿論哲学的にも、とても手におえない範囲外のものであり、ただ宗教的に一方的信念として己れを律する規準をつくる程度にしか触れられてはいなかった。
 今やPS研究が旺んになり、超常現象の存在が科学術式により、いろいろと具体的につかまれるに至りつゝある現時点においてはこの人類の最終悲願も、新しい角度から解明達成の可能性が出てきた。それには次の2つの解明段階があると思われる。
 第1は生前中のナウの世界における、物質存在から離れて動き得る心ーこゝでは更にそれを具体的にあらわして今現在こゝに体せられている心、即ち念とよばせていだくーこの念の存在の証明である。念が物質に作用されないばかりか、更に物質が念により作用される超常現象の科学的測定こそ、まずこの道の入門第1歩である。筆者などにより先にシリコンダイオード、ポラロイドフイルム等を測定器具としてこの方面の電気的或は写真光学的測定が成功していることは、先ずこの第1の関門の突破が完了されつつあると見なされてよい。
 第2段の直接方法は、死後世界からの遠路の接受及その分析である。筆者の手もとには現在、有名なGLA教団の初代正法者高橋信次氏の死後高次元世界からのRevサイン(F氏35ミリ・フィルム面に受信。 Revはレベレイション黙示と訳す。)、真言密教滝行者T氏が生前得られた、阿弥陀(アミタ・ブハー)観世音(アバロキテスバアラー)、虚空蔵(アーカサガル・ブハー)の如未菩薩たちを初め不動明王、京都八坂神社の御神体が送られたと思われる仏法の印形にも似たサイン、I氏の催眠術shaku理の場に出現した少女幽霊像(直射日光下では出現幽霊も蔭をつくる光学的存在である。)S氏の尊父卒寿記念写真に頭部とその地上蔭をあらわされた亡母の出霊像等々、数多くの実証があつまりつゝある。殊に神道の秘法修験者進藤氏が現前されるかすみ体霊法に至っては此の世からあの世に通じる逆幽霊現象としてこの問題の科学的把握にある糸口を与えるものと思われる。之等はどこまでも物理的に数学的に分析がすゝめられるべきであって、それが故に現代人の信仰活動にもある基礎を与え得るものとなり得ると思う。
 以上2つの手法により死後世界の構造及現在世界との物理的数学的つながり(人の魂はこの世とあの世とを生き通しの生命であリ、両世界には共通の函数が分布し互にかい離せず、群論的群を形成している。)が解明されたあかつきこそ、われわれ人間の生きる基盤は強固となるのである。
 読者諸氏の大奮起を望む所以である。
* Tsutomu Miyauti, Secretary‐General of the Association of Nengraphy in Japan

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