PSI 1986 Copies bound together in one volume pp1.
 合本巻頭

◆はじめに◆
未来予測は過去の歴史より

 1986年は本会創立満10年になるのを記念して、さゝやかながら合本を刊行することになりました。多くの御協力者のお陰で10年間曲りなりにも継続して参りましたが、その問の起状は多く、必ずしも順調な発展とは評し難いものがあります。それは、科学的良心を曲げなかったゝめの宿命であったかも知れません。そうでありながら、在来科学の奉仕者から白眼視されてきたサイ科学者達の苦悩は語るに忍びないものがありました。しかも、宇宙の新時代に突入するため、どうしても採らなければならない人類の道はこゝにあるわけでありまして、人間としてこれほど大切な行為はないわけであります。
 サイ科学の研究論文を10年間分一冊にまとめて一覧することは大変意義深いことでありまして、今回、予約を受付けました所、多数の方々より御申込みを頂戴しました。これを創立記念日までに刊行致しますが、印刷・出版の都合で、多少割高になったことを御了承されたく、また、正誤訂正等もある程度やりましたが、完全にやることも困難になりました。 しかし、御約束の通り、巻末には相当権威あるサイ科学術語集を付録しましたし、総目次を巻頭に挿入することもできました。ページ数の関係上、総目次は論文に重点をおき、論文だけゴシック活字とし、海外文献や解説等論文でない記事は極力表現を簡略にしてあります。「サイ科学」の第1巻第1号は1976年5月でありました。 それから
1-1
1-2
1-3
2-1
2-2
3-1
3-2
3-3
4-1
4-2
4-3
5-1
5-2
5-3
6-1
6-2
17(7-1)
18(7-2)
8-1
8-2
の20冊を発行致しました。たゞし、17(7-1)と18(7-2)は編集方針が混乱したゝめ通し番号17および18を例外として仮りに付与したのです。また、ページ数が通し数字になっていないので、総目次より索引が不便になるのを少しでも軽減しようとして、総目次のページ右側に1-1、2-2、3-3等の白抜き見出し数字を神人しました。頻繁に御利用下さる方は御面倒でも、該当部分をインク等で塗りつぶして下さるようお願いします。これも経費の都合による窮余の一策でした。広告や会報等は極力省略しましたが、論文ページ裏等にあるものは止むを得ずそのまゝとしました。
 サイ科学に御理解ある方々は、10年間の論文の傾向の変遷を御覧になりまして、今後の方向を占うよすがとして頂ければ、関係者としては何よりの喜びであります。

1986年6月  日本サイ科学会 会長 関 英男

  合本CM

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