PSI Vol.6, No1 October1981 New Pressident's Address pp2.
 新会長挨拶

立光氏--- Considering our Health ---
Den Tatsukoh
立光 傳

 さる6月の総会で会員の皆さんのご推挙を得て、日本PS学会の二代目の会長の職をお引き受けすることになった。何とぞ今後の御協力を御願いしたい次第である。私は医者である立場で所感の一端をのべさせて頂く。
 さて、人間と生まれた以上は健康が何よりの幸福であることに何人も異論のないところであろう。その上、毎日の生活が愉快であったら、人生この上もない喜びである。それにもかかわらず、何故に病気に罹るのか、深刻な問題として考えてみる価値がある。私としては、つぎのように考えている。
 (1) 人々がもし病気になるとしたら、それは、宇宙の真理に逆らっているからではなかろうか。かりに人間一人を考えてみても、宇宙の一部として生活しているわけである。つまり、太陽やその周囲の惑星、その他の天体から放射される電磁波その他の放射線の中で生活しているわけであり、地球だけ考えてもの静磁場や静電場の中で生存していることを忘れてはならない。
 (2) 健康の健はにんべんの(ninben)に(建)てると書いて体を表わし、体は食をとり運動をしている。康の方は安らかな心を表わしている。だから、食餌と運動と心の三位一体がバランスして初めて健康といえよう。
 (3) そこで、「サイ科学」と「自然医学」を併用した健康法でなくては本物でないと考える。現在の医学は直接・間接に目でみたり、コンピューターを使って診断するといったことを重視する現状である。また、診断によって疾病とその局所がわかると、局部の症状を抑える療法が多いことも、ご承知の通りである。
 (4) このように、現状では疾病を目だけでみようとしているが、本当は目でみえない病気が多いことに気がつかなければならない。それに、内臓の病気をレントゲン線、超音波、脳波計、心電計、サーモグラフィー、レオラジオグラフィー、CTスキャナー、血管像映法等で診断する場合に必ずしも無害とはいえない。とくに、放射線診断や血管像映剤が問題である。だから、診断はできても、副作用と薬害の影響で、肝腎の治療目的を達成されないことが多い。
 (5) 「自然医学」と「サイ科学」の併用は宇宙の真理にそった医学であり、人体の皮膚は宇宙と交流する接点ともみることができる。内臓の諸現象は皮膚を通して表面に情報を提供することを考えると、皮膚は内臓の鏡ということもできるわけである。外界の気温の変化に応じて体温を調節してくれるのも皮膚であり、心の動きを外界に情報提供するのも皮膚である。私の永年の経験によると、経穴(つぼ)の波動をエレクトロニクス計器で計測し、そのデータを基にいろいろな疾病の治療に役立てることができる。
 日本PS学会にはエレクトロニクスの専門家や生理・心理の専門家も多数おられるので、今後、緊密な協力が行われれば、人類の幸福に貢献できると思うのである。

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