PSI Vol.9, No1 March 1986 Summary
 サイ科学の要約
 サイ科学とは、普通一般に知られていないエネルギーを媒介にして、心を心、心と物、および物と物との間に発生する現象を科学的に研究し、その成因を解明しようとする学問領域のことである。
 サイ科学をある程度理解しないでは、本当の健康や、本当の幸福を得ようとしても、まず無理であろう。
注 1. “サイ”という語はDuke大学のライン博士の提案によるもので、ギリシャ語の「魂」という語の頭文字Ψ(psi)よりきている。
注 2. サイ科学の定義としてはアメリカのCarroll B.Nash, Ph. D.著 "Science of PSI"(1978)を参考にしたが、ただし、かれの定義では「物と物」の間の現象を含んでいない。
注 3. 日本語は好都合にも、動物・植物・鉱物という便利な単語をもっているので、「物と物」を定義の中に含ませることができた。しかし、そうでなくても「万物が仏性あり」ということがあるので、なおさら合理性があると思われる。
注 4. 心は当然、人間の心を指すけれども、必ずしも人間が生きている間の心だけではなく死後も残る霊魂を考えている。
注 5. 超心理学は概して心理学(在来の自然科学)の延長上にあり、心霊科学は、宗教ではないが、概して宗教上の現象を義論する。サイ科学は、これら両者を含むばかりでなく、両者のどれにも属しない現象をふくんでいる。
注 6. サイ科学は理解することに重点があり、宗教は信ずることに意義がある。
注 7. サイ科学は科学である以上、サイ現象も客観的観測にかからなければならない。しかし、目下の所、あるサイ現象は特殊能力者のみに観測され、一般人に観測されないこともあるため、しばしば「主観的なものだから科学とはいえない」といって批判される。これについては、そう遠くない未来にESPやPK能力者が増加して現在は主観的であっても、将来、客観的と見なされる可能性は濃厚である。
Vol.8-No.2, Vol.9-No2, Vol.10-No1, Vol.14-No1にも掲載

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