PSI Vol.45, No.1 October 2023 Data 1m. pp.91-103.
国会で、UFO問題を問い続ける理由
浅川 義治(日本維新の会衆議院議員)*


私、浅川義治は、2021 年秋の総選挙で初当選し、もうすぐ3 年目を迎える新人議員です。 新人ですが、 初めて議員になったのは20 年前横浜市会議員からです。 20年前初めて当選し14 年間横浜市会議員を務めましたがその後再選できず、落選すること4 回。 そして15 年間の浪人生活ののち、一昨年衆議院議員として返り咲きました。

天文少年でカール・セーガン博士のような天文学者になるのが夢でした。子供の頃から矢追純一さんのUFO 番組は見ていました。

中学生の時に、当時の自宅前の道路で、日没後の西の空に異様な物体が浮いていることに気づきました。 天体望遠鏡のファインダーで見ると、黒い幾つも角のある不規則な形の物体に、10個ほどの様々な色の光が付いていました。 月くらいの視直径でした。 ほとんど動いていないので、親や近所の人に声をかけしばらく見ていました。 だんだんと黒い物体が分裂し4つくらいに離れました。そのままゆっくりと西の空へ見えなくなりました。 日は沈んでいましたが、空はまだうっすらと明るくファインダーで見るその物体は、黒く夕陽に照らされていませんでした。

1986 年11月に発生した、日航ジャンボ機UFO 遭遇事件の報道で、 木星の見間違いだったと結論づけられたことに、大きな疑問を抱きました。 その頃からUFO には、政治的な何らかの問題があるのではないかと考えるようになりました。

一方、私は天文少年でしたし今も科学的に物事を見たり考えたりしています。 それでも私は、UFO が地球外から来た人工知能を搭載した探査機であるか、 生命体としての時間尺度の大きく異なる生命体の乗り物であるかという可能性は、0ではないと思っています。

しかし、そのような証拠を手に入れていない私は、そのようなことを前提とした国会質疑はとてもできません。 米国下院議会の公聴会で、デビッド・グルーシュ元空軍少佐は、 「墜落したUFO」とか「非人類の乗組員」という証言を行いましたが、 我が国の政府関係者がそのような証言をするとは思えません。

しかし、日本政府の保有するUFO 情報が何もないとは思っていません。 何度か委員会で核心に迫って質問をしています。私のUFO 質問のダイジェスト版を以下に記します。 ご一読いただき、皆様からのご意見ご感想、あるいはこういう点を聞いて欲しい、知りたいということがあれば遠慮なくご連絡ください。

UFO 問題は、民主主義の前提である「情報公開」と密接な関係にあります。 また、想定外の最新兵器であった場合、国防上の観点から事前に最大限情報を収集し対応しなければなりません。 残念ながら、UFO 問題は、所属する日本維新の会では、重要な政策となっていません。 しかし、だからこそ私は「想定外を想定する」ためにUFO 問題に取り組んでいきたいと思っています。

ちょうどこの原稿の締め切り前日( 2023 年8 月30 日)に、 メキシコ議会からの公聴会出席要請に応えて出席を党が認める連絡が来ました。 9 月12 日開催予定のメキシコ議会UFO 公聴会でどのような話をすることになるかまだ分かりませんが、 この原稿の資料が配布される10 月9 日の全国大会ではその報告も出来れば幸いです。
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