PSI Vol.45, No.1 October 2023 Data 1i. pp.67-70.
「彼ら」と遭遇した本当の意味
和場 まさみ(ライター/出版プロデューサー)*


九州方面へ所用で出かけていた母が、帰宅するなり不思議な話を聞かせてくれたのは、私が中学3年生の頃のことだ。

「新幹線で隣の席に座っていた初老の男性がね、読書していた私にいきなり
『あなたはUFOや宇宙人はいると思いますか?』
って聞いてきたのよ。おかしな人だと思ったけど
『いるに決まってるでしょ!』
と答えたら、
『そうでしょうね。谷口雅春氏の本を読まれているくらいですから』
と言って、名刺を出してきて…
その人、近江神宮の宮司さんだったのよ」

その男性から
「どうしても読んでほしい本があるので送らせてほしい」
と言われ、母は半信半疑ながら自宅の住所を教えたのだという。

1週間後、我が家に「オイカイワタチ」というタイトルの書籍が届いた。
内容は、異星人と地球人の長年に渡るコンタクトの記録だった。
意味がわからない箇所もたくさんあったが、
当時の私はワクワクドキドキしながら全4巻をあっという間に読んでしまった。

この出来事をキッカケに、私は宇宙や地球外生命体に対してかなり関心を寄せるようになったのだが、 今思えば、これが何らかしらの「スイッチ」のようなものが入った瞬間だったのかもしれない。
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