PSI Vol.45, No.1 October 2023 Data 1a. pp.14-23.
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サイポテンシャルメーターと運命創造曼荼羅
瀬尾 泰範*
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1.超能力、超常現象研究の意味
人間にPK(Psychokinesis:念動力)とESP(Extrasensory Perception:超感覚的知覚)が存在することは、
子供の頃から自分なりに自覚していたので、この能力は何だろうか?というのが、高校生の頃からの私の疑問であった。
ヨーガの科学、神智学、心霊科学から共通に言えることは、人間は複合的な身体と心をもつ存在であって
PK、ESPの能力と超常現象は、肉体より上の次元の身体と心に関わる能力であるということだ。
従ってPKとESPを研究することは、人間の肉体以上の身体と心の存在証明と現実世界と繋がる仕組みを解明することになる
という思いが強くなった。
さらに社会人1年目に出逢ったパラマハンサ・ヨガナンダ著「あるヨギの自叙伝」をきっかけにAstrology(西洋占星学)にも
強い興味をもつようになった。
大学卒業後普通に会社に就職したものの「やはりこの道は違うな」ということで結局1年半で退社し、
超心理学者であり、ヨーガのグルでもある本山博文学博士の著書を読み、井の頭にあった宗教心理学研究所の門を叩き、
実験助手として4年半ほどお手伝いをした。
そして、1976年日本サイ科学会の前身である日本PS学会が創立され、即入会した。
そこから今日までの47年間、サイ科学として、すべての人間のもつ潜在能力(PK、ESP能力)の研究とAstrology(西洋占星学)の
ハーモニクス理論によるパーソナリティ、才能診断、運勢診断の研究を続けている。
これまで占星学の研究成果は、論文集「サイ科学」で数回程統計学を使って、
「日本人メジャーリーガー」
「日本人オリンピックメダリスト」
「日本人のノーベル賞自然科学部門受賞者」
「大地震の起こりやすい惑星配置」
等の解析をし、有意な結果を得た。
しかし、もう一つのメイン研究テーマである人間のもつ潜在能力(PK、ESP能力)について、
1999年に開発した「サイポテンシャルメーター」は論文集「サイ科学」での正式な発表は未了だったので、
今回ご紹介することに至る。
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