PSI Vol.44, No.1 December 2022 Data 1h. pp.60-65.
占星学的視点から見た輪廻転生
瀬尾 泰範*

 占星学のホロスコープにおいて月が蟹座にある私は、多少のテレパス(テレパシー能力者)で10代の頃から人間のもつ不思議な能力、即ちPK(念力)、ESP(超感覚的知覚)に興味を持っておりました。

 そして大学生時代、より人間のことを深く知りたくて密教、冥想ヨーガ、印度哲学の書籍に浸り、多少の行もしておりました。また、社会人1年目で読んだパラマハンサ・ヨガナンダ著の「あるヨギの自叙伝」でインド占星学に出会い、当時手に入ったルル・ラブア著「ホロスコープ入門」を読み自分のチャートを描いて手応えを感じ、西洋占星学の研究にも入っていきました。

 その後、神智学や心霊科学の書籍等も読み、人間は目に見える肉体だけの存在ではなく、より高次元の複合的な精神と身体から構成されているという認識に至りました。
 PK能力、ESP能力というのも、肉体の脳の機能というよりも、より高次元の精神の機能という解釈になります。

 神智学や心霊科学における、人間の構成を私の解釈なりにまとめますと、次元の低い方から

1.肉体(フィジカルボディ:physical body)
2.精気体(エーテル体: etheric body)
3.幽体(アストラル体:astral body)
4.霊体(メンタル体:mental body)
5.本体(コーザル体:causal body)
  となります。その上に

6.ブッディ体(buddhi body)
7.アートマ体(atma body)
8.モナド体(monad body)v
 があります。

 1から5までが個としての統一性を保ち、6〜8までは個を越えて最終的に宇宙創造意識(ブラーフマン:brahman)につながる体だと考えております。

 もし輪廻転生があるならば、この物質世界は1〜5までの複合体で生活しますが、死後は1と2の衣を脱いで、3〜5の体の総合体、あるいは4〜5の体の総合体が輪廻を繰り返すのではないかと思います。
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