PSI Vol.44, No.1 December 2022 Data 1a. pp.14-23.
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手のひらから自分という小宇宙にアクセスする 〜パーミストリケア
鈴木 惠弓*
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1.はじめに
パーミストリケアとは、手相術(Palmistry)を元にしたハンドマッサージのことです。
私がこの概念に出会ったのは、2008年オーラソーマというカラーセラピーのティーチャー研修でイギリス滞在中に、マッサージの本を見つけたことがきっかけです。それを読み始めたところ、「手相を改善させるハンドマッサージ」ということが書かれており、ものは試しと本を読みながら自身に施したところ、まるで脳をマッサージされるような、初めて体験する種類のリラックス感に驚きました。そしてマッサージしていくと、手のひらの丘が膨らみ始めたり、手相のラインが深くなったのが見て取れました。
これは素晴らしいと思い、周りの人にシェアする方法を模索し始めましたが、その本の発行は当時で10年以上前、著者は闘病中で既にこの手相のハンドトリートメントを教えてはいませんでした。本は1cmにも満たない厚さで概念的なことが主に書かれており、実際にトリートメントを行うには多くの事を開発する必要があった為、手相術を学び、按摩マッサージ指圧師とカラーセラピストとしての知識や経験から肉付けし整理して、施術できるような体系を作りました。手のひらと人間、古代の叡智との繋がりについての理解と、効果的な施術の順番やトリートメント方法などを研究して作ったのがこの「パーミストリケア」です。
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