PSI Vol.43, No.1 December 2021 Data 1d. pp38-41.
来る時代の激震の本質および対応としての教育改革
浪平 博人*

今はまさにパンデミックの最中であり、また、人間の思慮を欠いた行動への自然からの反撃は地球規模で激しさを増している。これらに加えて、人智の結晶であるITの爆発的能力の発展が重なる。この異常な能力は、人の社会生活上当然であった2つの制限を除いてしまった。場所と時間による制限である。この変化は、カンブリア紀における視覚の発明と同じく、社会を根本的に変えていく。その変化は不連続であろう。来るべき激変の世に沿ったIT活用の新しい教育法が必要である。

これまでは、学びは形式的で記憶することが主体であった。変化が緩やかなので、過去の記憶が役立つからである。ところがこれからの不連続に激しく進む変化の下では、過去の知識はあまり役立たない。常に新しい場面に処して考えることが大切となる。そこで教育は知識ではなく意味を深く理解することに即したものになる。

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