PSI Vol.41, No.1 December 2019 Data 3. pp.92-101.
日本人のノーベル賞自然科学部門受賞者の出生時惑星配置の統計的解析
才能発見育成研究所 小林 泰樹*

Abstract
1.はじめに
 2003年5月の第15回全国大会において、私は「日本人のノーベル賞自然科学部門受賞者の出生時惑星配置の特徴」
というタイトルで、湯川秀樹氏(1949年受賞)から田中耕一氏(2002年受賞)まで、9名の日本人のノーベル賞自然科学部門
受賞者の惑星配置分析とオリジナルチャートである「アストロハーモニックチャートβ」によるホロスコープ(出生天宮図)
の周波数解析を行い、それぞれ有意な特徴があることを発見した。

 その時点で、試料数は9名と少なかったが、全員の対象となる星の個数は1人10個×9名=90個となるので、
有意差の解析は行えた。試料数の少ないことによる真の偏りに誤差が出る可能性は十分あるので、
将来日本人のノーベル賞自然科学部門受賞者が20名を越えた時点でさらなる統計的解析を行いたいと思っていた。
その後2008年以降、1〜2年おきに日本人のノーベル賞自然科学部門受賞者が輩出するようになり、
今年(2019年)24人目のノーベル賞自然科学部門受賞者として、吉野彰氏が化学賞を受賞された。
2003年における私の予想より、はるかに早く受賞者が20名を突破して、日本人としては誇らしい思いもある。

 才能発見育成研究所は、伝統的な占星学の“ホロスコープ分析”と新しい占星学理論に基づく“ハーモニックチャート分析”
の2つの観点から、パーソナリティ分析に加えて、種々の才能・適性分析が出来るのではないかという予測のもとに、
これまで研究を続けてきた。

 人気・実力あるアナウンサー・キャスター分析、日本人メジャーリーガーや日本人オリンピックメダル獲得者らの分析の他に、
誕生日が公開されている多くの芸能人や著名人のチャート分析を長年してきたが、
それらの分析において有意差のある結果が出ている。

 ノーベル賞は自然科学部門では最高の賞であり、受賞者の「才能・適性分析」は非常に興味深いテーマである。
母集団の選択にも筆者の恣意が入らないので、その解析結果は十分信頼のおけるものになる。
前回2003年の統計的解析では、西洋占星学で主に使用される10個の星(太陽、月、冥王星を含む8惑星)について、
各受賞者の出生時に、10個の星達が黄道12星座のどこにあるかを調査し、配分の表を作った。

その表において、乙女座と獅子座の星達の個数が突出しており、平均値からの偏りについてt検定を行い、
危険率1%で星達が乙女座に偏って存在し、危険率5%で星達が獅子座に偏って存在することが実証できた。

 また、ホロスコープ(出生天宮図)の周波数解析にあたる「アストロハーモニックチャートβ」(図1)において、
周波数5にあたる「HN5」のチャートが過半数の受賞者で強いパワーを示している。
これまでの研究から「HN5」は発想力、創造力に関わるチャートとなることが分かっていたが、
ノーベル賞自然科学部門受賞者の分析においても、その傾向が裏付けられた。

 今回試料数が24名となり、1人10個の星×24名=合計240個の星達の12星座における配分について、
統計的解析を行った結果、前回にも増して驚くべき偏りが判明した。

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