PSI Vol.39,No.1 December 2017 Data 1m. pp.115-119
-
AIとひらめきについて*
浪平 博人*
- 閃きとは、良いアイデアが突然頭に浮かぶことです。突然気が付くのだから、そこに至る道順は意識的に辿るわけにはいきません。頭の中では、常識をはずれた奇想天外な事柄の組み合わせがあったということです。
意識の縛りの下では強い常識や理性が働き、これまでの考え方の枠組みに沿った思考がなされます。すなわち、考えつくものは今まであったものの組み合わせです。
しかし夢で体験するように、無意識下では常識とは離れたものも思いつきます。通常、閃きは無意識と関連付けられ、そこでの問題解決の探索と考えられています。
AIとは、人の思考に似せた工夫の総称です。そこで、閃きの無意識的なプロセスをコンピュータで疑似的に再現し、そこから閃きに似たものを取り出す図式について思いを巡らしました。すなわち、AIと閃きとの関連付けです。
*Please ask an author's contact to a secretariat.
*著者連絡先は事務局までお問い合わせください。