PSI Vol.39,No.1 December 2017 Data 1a. pp.45-52
空海の意志と思想と技法のサイ科学的考察
才能発見育成研究所 小林 泰樹*
1.(地)空海との出会い
 中学、高校の日本史の教科書の中で、空海(図1)は平安初期、遣唐使船で中国に渡り、真言密教を継承して、日本に戻り真言宗を開いた僧として紹介され、同時期、最澄も中国から天台宗をもたらした僧として紹介されている。

 従って、私も空海の名前だけは知っている程度であったが、大学生の時に出逢った桐山靖雄氏(当時は「観音慈恵会」会長、その後「阿含宗」を立ち上げる)の著書「変身の原理−密教・その持つ秘密神通の力−」、「密教・超能力の秘密」の中で、空海の修行や密教のことを知ることになった。数ヶ月間だったが、「観音慈恵会」にも入り、真言密教の基本的な行もし、般若心経や真言や印(ムドラー)も覚えた。

 その後、空海や密教に関するいろいろな書を読み、空海がこれまでの日本の歴史の中で、宗教家としてだけではなく、種々の分野においてトップクラスの天才であることが判り、後で述べるが私が感情移入しやすい師だったので、私の最初のメンターとなった。
(その後、パラマハンサ・ヨガナンダ師、五井昌久師がメンターに加わるが。)
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