PSI Vol.38,No.1 December 2016 Data 3. pp.131-139
大宇宙を生きるためのいのち
鞍馬 香氣*

1.ダークエネルギーの意思
 この宇宙は、いまから約138億年前に誕生し、いまでも加速膨張を続けている。この宇宙には、わたしたちが見知ることができるものと、見知ることができないものがある。その構成割合は、原子等の通常の物質、見知ることができるもの4.9パーセント、ダークマターが26.8パーセント、ダークエネルギーが68.3パーセントとなる。
 宇宙の構造は、内側の球体と外側の球体で囲まれた閉空間の球殻構造である。宇宙誕生、加速膨張などのすべてのメカニズムを現代科学で明らかとすることは不可能である。それは現代科学が、高々宇宙の4.9パーセントに過ぎないことをもとにして考え出された学問であるから。それらはすべてダークエネルギーの意思で決められた超常現象である。さらに、時刻には始めも終わりも存在しない。宇宙のどこでも、どの時代でも、どんな距離でも、一般相対性理論が成り立っている。一般相対性理論は、ダークエネルギーがアインシュタインに書かせたものである。  宇宙空間のダークエネルギーの密度は常に一定であり、その大半は宇宙の最外殻に集中して存在している。ダークマターと通常の物質の量は不変であるから、その平均密度は宇宙の年齢とともに小さくなってゆく。エネルギーは質量と等価であるから、通常の物質、ダークマター、ダークエネルギーは引力、すなわち重力を作っている。したがって、宇宙は収縮しなければならないが、その宇宙を加速膨張させているものは、ダークエネルギーの意思である。
 ダークエネルギーの量は有限でも、無限でもなく、それ自らの意思で決まるものであり、有限とか無限とかの概念の及ばない超常した存在である。

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