PSI Vol.36,No.1 December 2014 Data 1h. pp.56-63
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「予知できた2014年浜岡原発の放射能事故」
小林 正典(茨城大学名誉教授)*
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まえがき
天変地異は目に見えない世界と関係した現象である。目に見えない世界は、すでにわかっていることで説明できるような世界ではない。そのことを感じていただくために、暗黒エネルギーと暗黒物質についてここでは述べる。
宇宙の年齢は、ビッグバン宇宙論から約138億年と導かれている。その宇宙全体のうち、74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物質で、人類が見知ることができる水素やヘリウムなどの普通の物質は4%に過ぎないことが、2003年から始まったウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機(WMAP)衛星を用いた宇宙背景放射の観測によって分かってきている。2013年4月には、欧米やアジアの国際研究グループが、理論上、宇宙に大量にあると考えられているこの正体不明の「暗黒物質」が、実際に存在する可能性を示す痕跡を初めて見つけたと発表した。
このように、宇宙の中で人類が見知ることができる普通の物質は4%に過ぎないことから、現代までの科学は、高々宇宙の4%に過ぎないことをもとにして考え出された学問といえるのではないか。すなわち、96%は目に見えない世界であり、そこには私たちの常識が通用しない、多くの仕組みが存在すると考えた方が"真"となるのではないか。
目に見えない世界(サイの世界)に関する研究としては、6年ほど前にドイツ振動医学に関心をもち、レヨコンプPS10(ドイツのレヨネックス社製)を購入して、形と気のフィールドの研究を行ってきた。そのときにレヨテストを用いていたが、そのレヨテストと円形リングを用いた真偽判定実験は、私がはじめて考え出したものである。真偽判定実験は2012年3月ころから種々の研究について応用し、研究してきた。
突然、2012年12月3日から地震と火山爆発の予測を思いつき、その真偽判定実験を毎日行うことになり、予測推移データを蓄積してきた。始めたころは何も分からない状態であったが、次第にアイディアが浮かぶようになり、次々と工夫がなされ、高度な予測が可能となった。幸いなこと、2013年8月4日宮城県沖でのM6.0の地震、2013年8月18日桜島での火山爆発などは、すでに予測していた予測期間内での具体的な貴重なデータとなり、予知と予測の方法を一気に確立へと導いてくれた。それを応用して、富士山の宝永大噴火と東北地方太平洋沖地震などの場合について予知のシミュレーションを行い、その有効性を得ることができた。2013年の研究の終盤には、地震と火山爆発の規模を予知できるようになった。また、それらの予知の検証を実施することができた。
本研究は、それらの一部を示すとともに、2014年に起こると予知された浜岡原子力発電所の放射能事故およびその他の天変地異について、放射能事故、火山爆発、地震、津波の最終結果を示している。さらに、なぜ天変地異は起こるのかおよび地球のアセンションについて、サイの世界からの説明を行っている。
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