PSI Vol.36,No.1 December 2014 Data 1g. pp.51-55
過去から学ぶ「関東大地震の予兆」
 日本サイ科学会  小林 信正*
はじめに
 「地震、雷、火事、おやじ」と言われるように昔から最も恐れるのはやはり地震。
「天災は、忘れた頃にやって来る」という格言があるが、2011年の東日本の大震災を目の当たりにして、次は関東か、東海か、あるいは首都直下型の巨大地震かと取沙汰されている。しかし地震学的な視点からの専門家の予知情報は未だに確立されていない。
 ところが過去に関東エリアで起きた5つの巨大地震についての記録を調べてみると、関東巨大地震における共通する予兆が素人目にも見えてくる。
 5大地震とは,878年元慶地震、1293年鎌倉大地震、1703年元禄大地震、1855年安政江戸大地震、そして1923年大正関東大地震である。その関東地震で発生した年代、震源地、震度、それに数年前から直前に至るまでの地震の前兆の記録を調査し、今後起こりうる関東巨大地震の予兆について個人が心得るべきヒントを整理して記述した。
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