PSI Vol.35,No.1 December 2013 Data 1d. pp.44-48
「こころと霊的作用にける病気について」
 森安 政仁(長崎県)*
1.はじめに
 昔から“病は気から”と言われています。病は気の持ちようによって良くも悪くもなることは、医学的に証明されています。心と体は密接な関係にあり、こころに悩みが尽きない人はストレスによって交感神経が過敏に働き胃潰瘍やガンなどの病気になると言われています。
 私は病院などで治療を長く受けても、病状が一向に快方に向かわない人々の相談を受けて、ヒーリングや遠隔治療による研究を30年間、ボランティアで実践活動を行っています。具体的には、直接面談したり、遠方の人には電話で話を聞いて、アドバイスしたり、ヒーリングや祈り、遠隔治療なども行っています。この方法は一般的にいえば心霊治療の分野になると思います。相談者が素直に自分自身のこころの過ちに気づき反省すれば、病状の回復が早まり、自我が強く頑固な人は、回復が遅い事が分かっています。
 私は現代医学を否定するつもりはありませんが、患者のために医療はどうあるべきかを考え、具体的な事例を挙げて実践的研究をまとめて提起したいと思います。
2.要旨
 人間の本質は、肉体、こころ(精神)、魂(意識)の三位一体であると考えています。
脳(思考)とは別に、こころという感情や霊的意識のエネルギーが魂に作用して、肉体に病気を引き起こすケースもあると思っています。
 過度のストレスなどで心の病(うつ病、神経症など)を起こす事は医学では認めていますが、本論は現代医学では認めない、あるいは無視している霊的作用によって病気になるケース、特に、生きている人の執念が「生霊」*(妬み、恨み、憎しみ、嫉みなどの強力な想念)となり、相手の心身に悪影響を及ぼす事例を挙げ、その症状と対処法などを説明したいと思います。
 たとえば、「ありがとう」という快い想念は、心身に良い作用を及ぼしますが、「憎い」という怨念が生霊になると憎む相手の魂を委縮させ、自他共に悪影響を及ぼします。その対処法として、「目に見えないエネルギー」を用いたスピリチュアル・ヒーリングの効用について論述します。
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